【有楽町店 閉店のお知らせと、オーナーから皆さまへのメッセージ】
いつも陳家私菜をご愛顧いただき、誠にありがとうございます。
このたび、三菱国際ビルの建て替えに伴い、「陳家私菜 有楽町店」は2025年3月をもちまして閉店させていただくこととなりました。
長年にわたり多くのお客様にご来店いただき、心より感謝申し上げます。
これまでのご支援への感謝と、これからの想いを込めて、オーナー陳 龐湧より皆さまへメッセージをお届けいたします。
皆さまへ
本日をもちまして、三菱国際ビルにある「陳家私菜 有楽町店」は、ビルの建て替えに伴い、閉店させていただくこととなりました。
長きにわたり、たくさんの方に支えていただき、心より感謝申し上げます。
昨日のランチタイム、いつものようにお店の前にできた行列を見て、私は皆さまに向かって大きな声でお話をしました。
「有楽町店を長い間ご愛顧いただき、本当にありがとうございました」
そうお伝えした瞬間、お客様全員から熱い拍手をいただき、これまで我慢していた涙がこらえきれず、止まりませんでした。
有楽町店は20年の歴史があり、赤坂店は創業から30年を迎えます。私にとっては、自分の子どものように大切に育ててきたお店です。
その間、多くの愛情を注ぎ、たくさんの苦労や困難を乗り越えてきました。汗と涙を流しながら続けてきた毎日でした。
何度も大手企業から連携や買収の話をいただいたこともあります。
「セントラルキッチンを作って、株式上場を目指し、全国・海外に展開すれば、莫大な利益を得られる」と。
「陳さんはプライドにこだわって、バカだ」と言われたこともあります。「そんなに苦労してまで店を続ける意味があるのか」と。
でも私は、こう答えました。
「私のお店は“商品”ではありません。“子ども”です。あなたは自分の子どもを売りますか?」
陳家私菜は、これからもセントラルキッチンには頼りません。
すべての料理をオープンキッチンで、一品一品、汗を流して、手間暇をかけてお作りしています。
それは、お客様に本当に美味しいものを食べていただきたいからです。
利益よりも、まず食材を大切にし、できる限り安くご提供したい。
なぜなら、一番苦しいときに支えてくださったのは、他でもない“皆さま”だったからです。
その恩返しがしたい。そう願いながら、ずっと頑張ってきました。
そして不思議なことに、その思いが神様に届いたかのように、丸の内の新店舗も銀座店も、毎日満席になるほどたくさんのお客様が応援してくださっています。
昨日の夜も、本当に多くのお客様にご来店いただきました。
もう言葉では言い尽くせません。
これからも、30年前と変わらず、努力を惜しまず、お客様の笑顔のために料理を作り続けていきます。
その姿を見ることが、私にとって一番の励みであり、喜びです。
最後に、どうかこれからも私たち陳家私菜を応援してください。
